コンテンツに移動
ナビゲーションに移動
~人間として生きる力を高めてくれる金次郎さんの教え~
二宮金次郎といえば、昔の貧しい時代に、兄弟の面倒を見ながら田畑を耕し、昼も夜も働いてお父さんお母さんには親孝行し、その上、合間に薪を売り歩きながら勉強までして大変な努力を積み重ねた人です。また、大きくなってからは着実に田畑を買い戻して二宮家を再興し、さらに数多くの武家や農村の財政再建や復興に力を尽くしました。その生き様は長く伝説として伝えられてきましすが、あまり知られていません。今回は、その魅力に迫ります。
①大変な困難を乗り越えたこと。
比較的裕福な家庭に生まれたものの、酒匂川の氾濫により一夜で家の財産が失われ、追い打ちをかけるように父も母も病死してしまいました。弟二人ともバラバラ、一家離散からの二宮家の再興です。金次郎さんほどの艱難辛苦を体験された方は滅多にいないと思いますが、どのような状況でも生き抜いていくヒントがそこにあります。参考
②地味でも大切な考え、“分度”。
金次郎さんの生きた時代は江戸時代後期。武士も農民も借金で首が回らない人が多かったようです。「入るをはかりて出るを制す」という言葉がありますが、簡単に言えば収入以上にお金を遣わない考え方です。少しの浮かせたお金も、何年も積み重なれば大きな金額になります。それを原資に財政再建や富を蓄積する手法です。収入に見合った支出を決める、「分度を立てる」という考え方は今の時代でも必要な感覚だと思います。
その他にも二つ、③“推譲の精神”、次世代や社会に富を譲る。と④妻や家族を大切にすること。もあるのですが紙面の都合で次号に続きます!
重太郎:以上は、私が感じた金次郎さんです。人間、楽しいこともあれば苦労することもたくさんあると思うのですが、金次郎さんの人生自分の人生と照らし合わせてみると学びになることが数多くあるように思います。
(町声レポート2024年4月号より 執筆者:おぜき重太郎)
PAGE TOP