【町田市と縁のある作家】 森村誠一さんの回顧展に行ってきました

※この記事はアーカイブです。イベントは終了しています。

~没後1周年 「小説(ミステリ)」を生きた男の肖像~

町田市立町田市民文学館 ことばらんどでは、2024年10月19日~12月22日までの間、作家・森村誠一さんの没後1周年を記念した回顧展が開催されています。

森村誠一さんは、純文学が中心だった70年代の文壇に、ミステリ(推理小説)ブームを巻き起こし、大衆文学の発展や普及に大きな貢献をされました。

森村誠一さんの経歴(町田市HPより)
埼玉県熊谷市生まれ。作家として活躍。
1969年に本格推理小説「高層の死角」で第15回江戸川乱歩賞を受賞し、本格的に作家デビューを果たされました。その後、1970年代の推理小説ブームを牽引し、代表作「人間の証明」はベストセラーとなり、推理作家としての確固たる地位を築かれました。
1991年から町田市に居住され、2002年に「町田市文学館開設準備懇談会」の会長に就任。2006年の町田市民文学館ことばらんどの開館に向けて、尽力されました。
さらに、2010年には、貴重な原稿や直筆ノート等236点を町田市に寄贈するなど、市の文学・文化発展に大いに貢献されました。

私は1976年生まれなので、ブームを直接的に体感してませんが、高度成長期の忙しいサラリーマンを中心に長年にわたり娯楽と憩いのひと時を提供してくれた、今の60代以上の方にとっては、とても親しみのある大作家ではないかと思います(当時のサラリーマンの方は森村誠一さんの小説が載った雑誌を読みながら通勤したのかな、などと思い浮かべてみたり)。
森村誠一展は、12月22日まで開催してますので、ぜひ一度、町田市民文学館 ことばらんどを訪れてみてはいかがでしょうか。(この記事はアーカイブです。イベントは終了しました

なお、森村誠一さんは、町田市の玉川学園に住んでいたご縁から町田市役所とも交流があり、町田市民文学館
ことばらんどの開館にも尽力されました。重太郎は残念ながら直接お会いしたことはないのですが、2022年に、町田市の名誉市民に推挙された際には、重太郎も町田市名誉市民選考委員としてその選定に関わらせていただきました【感謝】

森村誠一さんの回顧展にて、等身大写真の前で記念撮影しました

森村誠一さんの回顧展にて、等身大写真の前で記念撮影しました

~森村誠一展では 謎解きのお楽しみが!~

展覧会の内容については、ネタバレとなってしまうため控えますが、一つのお楽しみとして謎解きがありました。
これは、展覧会の展示をよく見ながら謎解き(クイズ)に答えるというものでした。
入場の際に「森村誠一からの挑戦状」と書かれた問題をわたされ、各展示を見ながらクイズに答えていくという形式です。かなり細かく見ていないと答えられない設問もあったのですが、おかげで1時間かけてじっくりと展示物を楽しむことができました。楽しい企画だったと思います。

なぞときを解いたスタンプと著作・闇の処刑人

なんとか謎解きに正解し、森村誠一さんの著作を1冊 Get しました。
その時は8冊の在庫があり、迷った末に「刺客請負人シリーズ」の「闇の処刑人」を選びました。江戸時代劇の雰囲気を楽しめました!

おぜき重太郎
正直なところ、森村誠一さんの作品は読まずにこの歳になってしまったのですが…汗、森村誠一展では、1970~1980年代の出来事を思い浮かべながら展示を見てみるととても懐かしい気持ちになったのでとても良かったです。また、作品の中に町田市が舞台になったものがあったことも知り、一層、親近感がわきました。

(町声レポート2024年10月号より 執筆者:町田市議会議員 おぜき重太郎)