強盗に注意!年末年始こそ、防犯対策を怠らない!

~みんなで防犯対策を強化しよう~

新たに動画も完成しました!

☝防犯カメラ等の購入を補助する”住まいの防犯対策補助事業”についても紹介しています! 

首都圏(1都3県)において、8月から11月にかけて連続的に強盗事件が発生しました。東京都内では、 9月30日は国分寺市、11月30日には練馬区でも住民が殴られて現金が奪われる強盗事件が発生しています。

いずれも闇バイトによる強盗事件であり、お金だけでなく命まで奪われかねない恐怖と、一般人が高額バイト料につられ凶悪犯罪に巻き込まれてしまう手口に、社会全体が大きな衝撃を受けました。

その影響もあり、地域を歩いていると市民の皆さまから不安の声を耳にします。不審者情報が寄せられ、町内会・自治会で警戒を強化しているケースもあります。

強盗対策として、私たちにどういったことが出来るでしょうか?今月号では各家庭でどういった対策が可能か、プロにお話を伺いました。

スマホで闇バイトを募集しているイメージ画像です。

【町田市の犯罪発生状況は?】
まずは、町田市を取り巻く犯罪の発生状況について確認しておきましょう。過去にも町田市の治安状況について記事を書いたことがありましたが、今回引用している情報は町田市役所のHP「不審者・犯罪情報」です。

こちらの情報によると、2023年の市内の刑法犯認知件数は2396件であり、2022年と比較すると593件増加していました。減っていた刑法犯認知件数は、再び増加傾向にあるようです。2023年に特に増加した犯罪は、自転車盗(211件⇒405件)、詐欺(120件⇒251件)でした。強盗に関しては(住宅強盗とは限りません)2023年に町田市内で6件 発生していました。町田市も犯罪と無縁ではありません。

町田市内刑法犯認知件数の推移グラフです。

【対策:各家庭で出来ること(一般論として)】
強盗事件を起こす前に犯人は、個人情報(家族構成・中には預金残高も!)や生活サイクルを聞き出して狙いをつけることがあります。リフォーム業者や水道・ガスの点検業者等を名乗り、自宅に上がり込むケースがあるので、訪問者は自宅には入れず、まずは会社名や氏名を聞くなどインターフォンやドア越しで対応することが大切です。そして、不審に感じたらその場で110番通報しましょう。

また、防犯の基本として玄関や窓は、在宅時にも必ず施錠することが大切です。窓が破られ侵入するケースが多いので、窓には補助錠や防犯フィルム、面格子を取り付けることが有効です。そして暗くなってきたら雨戸を閉める、防犯カメラの設置も効果があります。

業者を名乗って下調べに来る侵入盗のイメージ

【防犯のプロにもお話を伺いました】

おぜき重太郎

闇バイトによる強盗事件が多発していますが、どういった点に注意したら良いでしょうか?

株式会社リンクアップ代表取締役 中山直樹さん

教えていただいたのは 町田市で長年、防犯工事のお仕事をされている
株式会社リンクアップ 代表取締役 認定防犯アドバイザー・防犯設備士 中山直樹さん

(中山さん)今回の首都圏で発生した一連の強盗事件は、いままでの空き巣とまったく違います。いわば強行犯で、ちょっとやそっとの防備では簡単に破られてしまいます。

 そういった中で何が有効かと言えば、それはやはり防犯カメラです。犯罪抑止効果はもちろんのこと、万一、事件が発生してもしっかり証拠が残せるメリットがあります。警察も防犯カメラを活用して捜査をしていますが、プロの目線でみると、まだまだ住宅街にカメラが足りていないと感じますね。

 ただ、防犯カメラがあれば何でもよいかといえば、そういう訳ではありません。最近は防犯カメラのレコーダーごと(犯人に)持っていかれるケースが発生しています。 レコーダーに鍵をつけて防御する、レコーダーの場所が分からないように設置するなどの対策が必要です。また、録画データをクラウドに保存するタイプがありますが、一般的に無料のものはせいぜい3日程度しかデータを保管できません。肝心な時に、必要な映像が残ってない!という残念なケースも過去にありました。ハードディスクのレコーダーであればカメラ1台なら1ヶ月くらいは余裕なので、そちらをお勧めしています。

防犯カメラを取り付けている様子です。

おぜき重太郎

次号は、“地域でできる防犯対策”についての記事をお届けします!

(議会レポート2024年11月号より 執筆者:町田市議会議員 おぜき重太郎)