地元地域の交通課題を町田市と共有!
~ワークショップ(市民参加型の研究集会)が開催されました~
町田市の主催で「交通に関するワークショップ」が開催されました。交通を取り巻く環境は、新型コロナや人口減少などの影響で大きく変わりつつあります。
時代の変化に対応するために町田市は新たに地域公共交通計画を策定する予定です。市民の声を伺うため、堺地区(相原町・小山ヶ丘・小山町)在住の住民向けのワークショップに参加しました。

「交通に関するワークショップ」
8月18日に小山市民センターで
開催されました。
◎堺地区の皆様からいただいた ご要望を整理
ディスカッションの時間では、堺地区の皆様から様々なご意見・ご要望が出ました。中には、長年取り組んできたものの、解決に至っていないものもあり、実現可能性を見極めながら、粘り強く取り組みを続けて参ります。

ご要望のイメージ
【ご要望の具体例】
◎路線バスのサービスを向上してほしい
・バスの便数を増やしてほしい
・バスが時刻表通りに到着するようにしてほしい
◎まちっこ相原ルートのルートを見直してほしい
・まちっこの便数を増やしてほしい
・相模原駅や橋本駅につながるルートを検討してほしい
◎八王子医療センター行きのバス路線を復活してほしい
・(みなみ野駅↔八王子医療センターを結ぶ無料シャトルバスの他に)
相原駅と八王子医療センターを結ぶバス路線を開設してほしい
◎買い物弱者への移動支援を強化してほしい
・移動支援をしているボランティア団体を支援してほしい
・民間企業の送迎バスを有効活用できないか
◎相模原・八王子など近隣市と連携強化すべきではないか
・コミュニティバスで相模原市や八王子市に行けるようにしてほしい
・神奈川県のタクシーが東京都のお客をとることができるようにしてほしい
◎シルバーパスが神奈川県の区間で使用できない課題を解決してほしい
・東京都が発行するシルバーパスで橋本駅に行けるようにしてほしい
(東京都が発行するシルバーパスでは神奈川県の区間は利用できない)
重太郎のコメント:超高齢社会の到来と地域の交通課題はリンクしています。限られた交通資源と予算の中でより効率的な支援が行えたらと考えます。
◎公共交通に訪れる危機と、危機を乗り越えるための新技術
最近、バスが減便したニュースをよく耳にします。この原因は運転手不足です。
下のグラフをご覧ください。乗合いバスの運転手は2019年度は83,834名でしたが、2022年度には73,445名と、4年で1万人も減少しました。運転手が13%も減ってますので、バスが減便するのも当然です。さらに、交通の需要がコロナ前の水準に回復していません。これから人口減少に入るという社会情勢を踏まえた時に、バス事業者としては減便や廃止を検討せざるを得ない、厳しい状況にあることが
見てとれます。帝国データバンクの調査によると、2023年以降には98社ものバス事業者が減便や廃止を検討したとのことです。


このままでは、公共交通を維持すること自体が難しくなる局面がそう遠くない未来にやって来ます。こういった事態を避けるため、バス事業者や自治体が取り組んでいるのがバスの自動運転化です。運転手がいなければ、市内隅々まで市民の皆様を輸送することができません。それを乗り越えるための新技術です。
重太郎のコメント:市民生活を支える上で必ず必要になる技術・インフラならば、今のうちから町田市は協力していくべきだと考えます。9月議会では、自動運転の取り組みについて触れて参ります。議会でのやり取りは改めて紙面でご報告いたします。
(議会レポート2025年9月号(堺版)より 執筆者:おぜき重太郎)
