ナラ枯れについて②
~町田市だけでなく東京都や国への働きかけも強化しよう~
“ナラ枯れ”について町田市議会 2022年度 第2定例会(6月議会)で町田市に質問し、議会レポートでご報告したところ、多くの反響が寄せられました。町田市では現在、ナラ枯れが市内の公園・緑地だけでも4,000本が発生していると推計されてますが、市民の皆さまが里山の風景が茶色に変わっていく姿を見て心配する気持ちは当然のことだと思います。
今回の質問の後、町田市は公園に看板を設置したり、町田市役所内で関係部署が集まりナラ枯れ対策の検討や研究を進めているようですが、一方で、町田市だけでの対策には限界があります。さらに広域的な課題として東京都市長会や九都県市首脳会議からも国に対し要望書が出されている状況なので、今回、仲間の衆議院議員である阿部司代議士にお願いして、林野庁にナラ枯れ対策の取り組みを確認をして頂きました。
林野庁への確認項目:九都県市首脳会議による要望書「ナラ枯れ被害対策の推進について」への現在の対応状況はどうか。
(答)
1 市町村等が実施するナラ枯れ被害対策等を支援する令和4年度森林病害虫等防除事業費補助金については、近年のナラ枯れ被害量の増加等を鑑み増額して計上しているところであり、令和5年度予算要求においても、人家周辺などにおける重点的な防除など効果的な対策が実施できるよう必要な予算の確保に向けて作業を進めているところです。
2 また、ナラ枯れは高齢化した森林の大径木において被害が多く見られることから、森林整備事業等により、このような樹木の伐採などに対して支援し、健全な森林づくりを推進しているところです。
3 さらに、被害対策に関する課題研究への支援や被害対策マニュアルの作成、各都府県における取組状況の収集なども行っており、被害木の利活用や予防策なども含め、ナラ枯れ被害に関しての情報提供や技術的な助言等を行っているところです。
重太郎:町田市にも強くナラ枯れ対策への要望をして参りますが、広域的な要望については国や東京都に対しても町田市民の声をお届けできるように頑張りたいと思います。
(議会レポート2022年10月号より 執筆者:おぜき重太郎)