どう変わる? 町田駅周辺の再開発 について

~エンターテインメントの要素を取り入れた まちづくり とは~ 

 町田市議会では3月に議会(第1回 定例会)が開催され、新しい年度の予算や、市民生活に直結するたくさんの議案が審査・議決されました。その中に、町田市の顔である町田駅周辺の再開発事業に関する計画もありました。

⇒3月議会の 市長の施政方針、予算案 などから
町田駅周辺の再開発事業に関する計画が明らかに!

【背景】1970年代、旧・原町田駅が今の町田駅の場所に移転されることになり、それに伴い町田駅周辺にはたくさんの大規模な商業ビルが建設されました。しかし、賑わってきた町田駅周辺もそれから50年以上が経過し、施設の老朽化も進んでいます。さらに他の都市でも駅前開発が進んでおり、街全体にもっと人を呼び込むために、民間事業者の間では再開発の機運が高まっています。

【2024年2月28日 施政方針で石阪市長はこう発言】
石阪市長の写真
・中心市街地は今、再整備・再開発の時期
・エンターテインメントの要素を取り入れたまちづくりが必要
・森野住宅周辺地区のまちづくりの検討を重ね、しっかりと方向性を皆様に示す

⇒再開発のキーワードは?
・森野住宅 周辺地区(D地区)をリーディングエリアに
・エンターテインメントの要素

町田市が考える町田駅周辺地区ごとの開発イメージ
町田市が考える地区ごとの町田駅周辺再開発イメージ
森野住宅は、JKK(東京都住宅供給公社)が運営する団地で、町田駅から徒歩10分圏内の好立地にあります。町田市は、この森野住宅を“D地区”と位置づけ、音楽・演劇ホールの誘致や、市民の憩いの場となる広場空間を整備することで、町田駅周辺の再開発を活性化したいと考えています。
【そして2024年度の予算には1億円強が計上】

⇒令和6年度(2024年度)一般会計予算
中心市街地開発推進事業 1億383万円

【具体的にどういったことをするの?】
予算の使い途については以下の説明がありました。
①リーディングエリアである森野住宅周辺地区(D地区)では、測量や交通基盤の検討を行います。横浜線と交差する道路のアンダーパス化や、道路整備に関する検討や概略設計を行います。
②町田ならではのエンターテイメント、まちなかを楽しむ要素「職・住・楽」を実現するために、映画館や音楽ホールなど、どういったものが実現可能か検討します。
③民間の再開発を促すため、バスターミナルの整備やペデストリアンデッキの全面的な再整備など、交通ターミナルの集約化を検討するため、調査と概略設計を行います。
④地権者の皆様と勉強会を開催します。
おぜき重太郎
重太郎:どういった機能があれば人々は魅力を感じて町田駅を訪れるのでしょうか?実は、町田市は2023年に市民アンケートを実施しています。それによると町田駅周辺でできた方が良いもの第1位は「美味しい食べ物・珍しい食べ物を食べることができる」、第2位が「映画鑑賞ができる」、第3位が「ゆっくりとくつろげる」、第4位が「音楽のコンサート・ライブ・演劇鑑賞ができる」でした。町田市はこのアンケート結果を踏まえて“集客”ができる再開発をめざしています。待ち望んでいた市民の声をカタチにするチャンスとして活かしてもらいたいと思います。

(町声レポート2024年3月号より 執筆者:おぜき重太郎)