相原駅東口のエスカレーターが 仮復旧しました
「一日でも早く再稼働できないものか…」
異音が響く相原駅東口のエスカレーターが停止し通行止めとなったのは4月26日のことでした。急な通行止めに加え、故障したモーターの入手と稼働再開が12月中旬と発表されたことから、利用者の皆様から驚きや不安の声が寄せられました。相原駅の自由通路には確かにエレベーターもあります。しかし、駅のエスカレーターも、利用者にとってはなくてはならない歩行者の足ともいうべき装置です。
利用者の声を受け、私は、町田市役所の道路部に対して要望活動を行いました。結果的に、5月9日の朝から仮に再稼働することができました。まずは動いてよかったと思います。しかし肝心なのは故障の原因をしっかり把握すること、そして、今後に活かすことです。

エスカレーター前に設置されていた
通行止めの看板です。
故障の原因はベアリングの損傷でした
故障しない装置はありませんし、故障の原因もさまざまです。エスカレーターはさまざまな部品からできてますが、長い年月、装置を使い続けると部品が劣化していきます。すべての部品の寿命を正確に把握することは不可能ですが、重要な部品の損傷はスピーディーに対応できるように準備しておく必要があると考えます。そのためにはメーカーや保守点検会社に部品の在庫状況を事前に確認し、把握しておくことが必要ではないでしょうか。
当初、エスカレーターの復旧は、12月中旬までかかるとのことでした。壊れたモーターの在庫がなく、受注生産のため、約8か月かかるとの説明でした。
確かに、モーターの納期が何か月もかかるという話は聞いたことがあります。しかし、納期が半年を超え、その間、エスカレーターが動かず皆様をお待たせするのは辛いことです。なんとか稼働できないか、中古モーターや替わりのモーターを探せないか申し入れしました。すると、担当課の頑張りで、壊れたモーター中でも特に悪くなったパーツの替えがみつかりました。それを交換することで5月9日より再稼働したのです。交換したパーツはベアリングでした
余談ですが、ベアリングは、モーターなど回転するものの軸を支えるための部品で「機械産業の米」と呼ばれるほど、あらゆる装置に組み込まれています。なんと、モナリザで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、14世紀にベアリングのご先祖となる構造物をスケッチとして残しいたそうです。電気もない時代によくそのようなものを思いついたと、その話を聞いて驚いたものです。
重太郎:原因をひとつづつ追いかけていく姿勢が大切だと思います。町田市役所の道路部が管理しているエスカレーターは9基あり、どの駅でも似たようなケースが起こりえます!緊急停止した際には早期に復旧できる体制を構築できるようにしたいです!議会でもそのあたりを議論ができればと考えています。
(議会レポート2024年4月号より 執筆者:おぜき重太郎)