コンテンツに移動
ナビゲーションに移動
新型コロナの影響で市税収入が52億円減るという発表がありました。それを聞くと誰でも不安に感じます。そこで、町田市の財政状況は実際どうなのか、簡潔に分かりやすく市民の皆さまにお伝えしたいと考え特集致します。
~町田市の歳入と歳出~
先ず、地方自治体の会計は大きく2つに分かれます。
「一般会計」…公園や道路、学校など市の一般的なサービスの会計
「特別会計」…病院や下水道など特定の目的のある事業の会計
※今回は分かりやすくするため「一般会計」について取り上げます。
町田市の1年間の「収入」と「支出」の状況は市のホームページにも掲載されており、 「歳入」と「歳出」という言葉で表現されています。
【2020年度 歳入のポイント】
一般会計の歳入(2020年度)は約2,200億円です。
・市税(市民税、固定資産税など)は自主財源(町田市の収入)です。新型コロナの影響で落ち込む見込みです。
・国庫支出金と都支出金は、国や都からの仕送りです。
・市債は公共施設を整備するために国や都などからの借金です。年々増えています。
・その他の中に、財政が厳しい“交付団体”に交付される追加仕送りとも言える普通交付税が含まれています。

【2020年度 歳出のポイント】
一般会計の歳出(2020年度)も約2,200億円です。
・民生費は高齢者、児童、障がいある方への社会福祉、生活保護のための経費です。
福祉はもちろん大切ですが、それらを維持するためにも税収を増やす、あるいは無駄な歳出を減らす取組みが必要です。
・教育費は小・中学校の学校教育や文化スポーツなど社会教育にかかる経費です。
小・中学校教育の情報化推進や体育館空調設備の設置などで増加傾向にあります。
・衛生費は健診、公衆衛生、ごみ処理などにかかる経費です。
バイオエネルギーセンターの整備などで経費が増えています。

~財政が健全かどうかを見るポイント~
経常収支比率
財政の弾力性(毎年支払いが決まっている義務的経費の割合)をあらわします。
町田市は2020年度決算で91.9%でした。70~80%が望ましいと言われています。
実質公債費比率
市の財政に占める借金返済の割合です。2020年度は0.5%で多摩26市では11位でした。
財政調整基金年度末残高
市の貯金(大規模災害時などに取り崩します)です。
2020年度決算では90億円です。町田市5カ年計画の目標、75億円を上回りました。

~適正な財政水準なのになぜ厳しいの?~
重太郎:
財政指標は適正水準を維持しているとのことですが、なぜ毎年、財政状況が厳しいのでしょうか。
財務部長:
財政力指数という指標があります。町田市は2021年度で0.964です。数値が高いほど財源に余裕があるのですが、この数値が1を下回った場合、自らの収入で賄いきれない状態を表しており、不足分は、国から普通交付税が交付されます。
町田市は、2010年度から交付団体です。財政指標は国が示す基準では適正な水準ですが、普通交付税の交付団体であり、財政的な余力はないため、厳しい財政状況と認識しています。
重太郎のコメント:町田市は市税など自主財源だけでは財政運営できず、国や都から仕送りを受けている交付団体だから財政が厳しいという内容です。日頃、さまざまな要望を市にお願いしていますが、財政バランスも意識しながら諸課題に取り組んで参ります。
PAGE TOP