“夕焼け小焼け”の歌と町田市相原町

~“中村雨紅” 地元の文化的資産を活用しよう~ 

 童謡・唱歌「夕焼け小焼け」をご存じでしょうか?実は今年2023年は作詞・作曲が完成し、皆さんが口ずさむ今の形として発表されてから100周年です。
夕焼けのイメージ画像
この曲を作詞したのは、町田市・相原町に縁のある中村雨紅です。中村雨紅は1917年に叔母の嫁ぎ先であった諏訪神社宮司、中村家の養子となり、1923年に養子縁組を解消するまで6ヵ年を町田市相原町で過ごしました。
この歌詞に登場する夕焼けの情景は、雨紅が生まれた現在の八王子市上恩方が有名で、JR八王子駅の発車メロディも「夕焼け小焼け」になっています。
しかし、作詞した時期も含め、町田市相原町こそが、雨紅が眺めた「夕焼け小焼け」情景ではないかと、地元では伝えられています。作詞100周年の年、2019年6月には、「夕焼け小焼け歌碑」を諏訪神社の境内に建立しました。
八王子市上恩方地域とともに、町田市相原町においてもこの「夕焼け小焼け」の詩が生まれた歴史、地元の美しい夕焼けの情景、自然や文化的資産を後世に残していくべきではないでしょうか。
そこで「夕焼け小焼け」作曲100周年を契機に、町田市相原町のにぎわいづくりに活用できるのではないかと考え、町田市議会で質問をして参りました。

 

おぜき重太郎

重太郎夕焼け小焼けを相原の観光振興のきっかけにしてはどうでしょうか?

市役所部長のイメージ画像

経済観光部長:作曲100周年について地域と協働した観光イベントの実施を検討して参ります。また、夕焼け小焼けが生まれた美しい夕焼けの景観については、町田市観光コンベンション協会のHPで紹介するなどさらに情報を充実させ相原の素晴らしい景観をPRして参ります。さらに夕焼け小焼け100周年を含む相原地域の魅力を伝えるためのツアー町田市観光コンベンション協会と協力して実施して参ります。
おぜき重太郎
重太郎中村雨紅について市民に知ってもらう機会を設けてはどうでしょうか?
市役所部長のイメージ画像
生涯学習部長:Twitterでの情報発信とあわせて、毎年7月1日「童謡の日」に町田市民文学館にて夕焼け小焼けの歌詞や中村雨紅を紹介するコーナーを設置することを検討して参ります。

おぜき重太郎

重太郎:町田市相原町に残された自然や、先人が残した文化的資産を、町田市と協力しながら将来の世代のためにしっかり残し活用していけたらと、そのように思っています。
(議会レポート2023年4月号より 執筆者:おぜき重太郎)