町田市立図書館が電子書籍サービスを導入

~利用券があれば自宅からでも本を借りることが出来る!~

 2022年10月18日より町田市立図書館にて電子書籍サービスがはじまりました。町田市内在住、在勤、在学で利用券をお持ちの方は、図書館に足を運ばなくても、24時間365日、インターネット環境(ネットにつながっているスマホやタブレット、PCなどの端末)から電子書籍を借りることができます。町田市立図書館電子書籍サービス:https://machida-library.overdrive.com/

~電子書籍サービスの普及状況は?~

 実は、コロナ禍になってから全国自治体の電子図書館サービス導入数は大幅に増加しています。一般社団法人 電子出版制作・流通協議会によると2022年1月1日現在、全国 272 自治体(15.2%)が電子図書館サービスを導入しているそうです。
多摩地域では、八王子市が先行していたようです。それに比べ町田市は多摩26市のうちで13番目の導入となり多摩地域では先行的な導入とまでは行きませんでした(残念)。
しかしそれでも時代の流れには追い付いているのではないかという印象を受けます。
利用券の参考画像
 利用券は各図書館のカウンターで発行することができます利用者本人の「本人確認」及び「登録要件」が確認できる証明書が必要です!※身体的理由により図書館に来るのが困難な方は代理人による登録・貸し出しも可能です。

~サービスが始まって3か月半。町田市での利用状況は?~ 

 さて、この町田市立図書館の電子書籍サービスですが、10月18日からスタートしたばかりです。開始から2023年2月までの約3か月半で、登録ユーザーは3248人、12,781冊お借り頂いたそうです。年間目標が18,000冊とのことで、まずまずの好スタートと言えそうです。
一方で、この電子書籍サービスで借りることができる本の数は現在、2667冊とのことです。2022年度は3,500冊の導入を目標、翌2023年度は、+3,900冊の累計8,400冊の導入を目標としています。まだまだ少ないですが、今後の増強に期待したいと思います(一方、紙の蔵書は約120万冊)。また、この電子書籍サービスの運営会社がアメリカの会社オーバードライブという会社で、海外ではシェアが9割とのことです(日本では1割)。そのため海外の雑誌が多くそろっているという特徴もあるようなので、(当然、外国語ですが)海外の雑誌を眺めてみるというのも楽しいかもしれません。

PCからみた電子書籍サービス

~デジタルディバイド対策としての電子書籍サービス~ 

最後に、この町田市立図書館の電子書籍サービスは、デジタルディバイド対策の一環として、東京都の補助金を活用して導入したとのことです。
ぜひ補助金の趣旨に沿ってご高齢の方にも利用しやすいような電子書籍サービスになるように町田市立図書館には努めて頂きたいと思います。
 デジタル・ディバイドとは、我が国国内法令上用いられている概念ではないが、一般に、情報通信技術(IT)(特にインターネット)の恩恵を受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差を指し、通常「情報格差」と訳される。(外務省HPより)
おぜき重太郎
 重太郎:紙の蔵書はコレクションになりますが場所を取ります。一方で、電子書籍はコレクションになりませんが場所を取らず市民もわざわざ図書館を訪れなくても良いというメリットがあります。
アメリカでは今年あたり、図書館の紙の蔵書と電子書籍の比率が1対1になるという話もあります。それを考えると日本でもさらに普及しても良いと思います。
足で図書館に通う楽しさもありますが読書の機会を増やすツールの一つとして市民の皆様も活用してみてはいかがでしょうか。
(議会レポート2023年2月号 執筆者:おぜき重太郎)