食品ロスをなくそう!食品ロス削減推進計画とは?

~2023年8月に策定したばかり! 町田市の取り組みは?~

食品ロス”という言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか? 実は2019年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、近年、メディアに取り上げられることが多くなったと思います。
改めて、食品ロスの定義を確認してみると、食品ロスとは「まだ食べられるのに廃棄される食品」との記載がありました(消費者庁HPより)。
そのような中、町田市でも、上記の食品ロスの削減の推進に関する法律に基づき「町田市 食品ロス削減推進計画」を2023年8月に策定しました。それによれば、町田市は「ごみの減量や温室効果ガスの削減、資源の有効活用を図る」ために食品ロスを削減する、とあります。市民の皆様にもその中身をご説明すべきと考え、今回、簡単にご紹介したいと思います。

~どのくらいの食品ロスが発生しているの?~

日本の食品ロスは年間523万tといわれています(農林水産省及び環境省の令和3年度推計より)。正直、イメージできる数字ではないので💦身近な町田市のデータを調べてみました。
すると、2022年度に町田市では15,064tの食品ロスが発生していることが分かりました。さらに、私たちが日常生活で棄てている可燃ごみや不燃ごみの内、16%が食品ロスなのだそうです。身近?な例で例えると東京タワーは4,000tの重さがあるとのことで、町田市では年間、東京タワー4基近い食品ロスが発生していることになりますね。
町田市食品ロス削減計画では、食品ロスを2025年度に11,807t、3割近く削減しようとする取り組みです。

町田市の食品ロス発生推計量と削減目標

【町田市】可燃ごみ・不燃ごみに占める食品ロスの割合

~町田市が推進する3つの重点事業とは?~

それでは具体的に、どうやって食品ロスを3割近く削減するのでしょうか。町田市食品ロス削減計画を見てみると3つの重点事業が掲げられていました。
以前、会報で“おうちでごはん”というひとり親家庭にお弁当を配達する事業についてご紹介させて頂きましたが、私としては今まで食品ロスとなって廃棄されていたものが、地域の皆さんが喜ぶ事業として活用されればこんな嬉しいことはないと思います。
【町田市食品ロス削減計画 3つの重点事業】
①フードドライブの拡大
公共施設での未利用食品の受付(フードドライブ)を拡大。受付けした食品は、「フードバンクまちだ(町田市社会福祉協議会)」から子ども食堂・地域活動団体や、関係機関を通して食品を必要としている世帯へ提供。
②フードシェアリングサービスの開始
消費期限が迫っている食品など食品ロスになってしまいそうな食品を販売したい事業者と、購入を希望する消費者をウェブサイト上で橋渡しするマッチングサービスを導入。
③食品リサイクル施設の活用
家庭から出される可燃ごみのうち、「生ごみのみ」を分別収集し、食品リサイクル施設でたい肥化する仕組みを構築。製造したたい肥は市民へ配布するなどして、資源の地産地消を目指す。
おぜき重太郎
食品ロス削減の目標に対し、進捗管理することは大切です。
今後、議会質問を通じて、具体的にどれくらい食品ロスが削減されたのか、また子ども食堂での未利用食品の活用など、地域にどれだけ貢献できているのか確認していきたいと思います。
(町声レポート2023年8月号より 執筆者:おぜき重太郎)