バイオエネルギーセンターでイチゴ収穫!?〜トリジェネレーションシステムの実証実験〜
〜トリジェネレーションシステムの実証実験〜
町田市のゴミ処理施設「町田市バイオエネルギーセンター」で、イチゴが栽培されていることをご存知でしょうか?(第2期は2024年10月より栽培開始)
2023年6月に、町田市は、バイオエネルギーセンターを運営している株式会社タクマと協力して、温室でイチゴを栽培する実証試験を始めました。この試験では、燃焼ガス中のCO2を植物に吸収させることで、CO2の有効利用と排出削減する狙いがあります。将来的には、一般廃棄物処理施設で発生する燃焼ガスに含まれるCO2を施設園芸に供給・利用する技術の実用化をめざしています。
ごみ処理施設の排ガスを利用したこの試みは、日本で初めてのことです。従来の温室で栽培したイチゴに比べ、1粒あたりの平均の重さが約15%増える結果となったそうです。
なお、この試験では、イオングループのイオンアグリ創造株式会社が施設園芸のコンサルティングや農作物の安全評価を行います。将来的には、2026年初頭にイチゴを市場に出すことを目指しています。
このように、ごみ処理施設から出るCO2を有効に使い、将来の世代に良い未来を残すことをができたら、こんなに嬉しいことはありません。
町田市バイオエネルギーセンターでのイチゴ栽培の試みは、とても革新的で良い取り組みだと思います。燃焼ガス中のCO2を有効利用し、排出削減を目指すこの実証試験は、環境保護と農業の両方に貢献しています。特に、イチゴの重さが約15%増えたという結果は、CO2の利用が効果的であることを示しています。将来的に、この技術が実用化され、市場に出るイチゴや農作物が楽しみですね。
(議会レポート2024年7月号より 町田市議会議員 おぜき重太郎)