スポーツ・アクティビティ車いすが寄贈されました
~小・中学校で活用して、共生社会への理解を深めます!~
2025年1月23日に町田市役所で贈呈式が開催!
町田市は、2025年1月23日に公益財団法人 日本財団 パラスポーツサポートセンター(略称:パラサポ)から、「パラサポ!ミライ」という名称の車いすを10台、寄贈を受けました。この車いすは、校庭でも体育館でも走行可能なもので、健常者も車いすに乗って楽しく運動や競技をすることができる、スポーツ用の車いすです。
寄贈者のパラサポは、この車いすを2024年度、全国10の自治体に10台(合計100台)寄贈する予定でした。町田市もこの車いすを活用したいと考え、申し込んでいたところ寄贈先に選ばれました。
町田市の木曽山崎にパラアリーナ整備計画が!
パラアリーナとは、障がい者スポーツのための専用体育館
なぜ、町田市とパラサポがこういった協定を結んだかというと、町田市は旧・忠生第六小学校跡地をパラアリーナとして整備する方針を示しており、品川区でパラアリーナを運営しているパラサポとは日頃から交流があったことも挙げられます。町田市も、これからはじめてパラアリーナを整備するので、いろいろ学ぶ点があったと思います。
なお、町田市はこの旧・忠生第六小学校跡地を、「健康増進関連拠点」と位置付けています。食の健康増進拠点としては、中学校の全員給食で話題になった、現在整備中の町田忠生小山エリアの給食センター。その隣に運動の健康増進拠点として(仮称)町田木曽山崎パラアリーナを整備する予定です。
現状報告ですが、(仮称)町田木曽山崎パラアリーナは、PFI事業(公共事業の実施に民間の資金などを活用する手法)として公募をかけたもの、残念ながら民間から参加希望の声が上がりませんでした。そのため、2025年度に再び公募をかける予定です。今のところは2028年度中に整備完了する予定です。
スポーツ・アクティビティ用車いす、「パラサポ!ミライ」導入の狙い
さて、今回、町田市は10台の車いすの寄贈を受けました。寄贈の目的は、共生社会を実現に役立てることとされています。共生社会とは「年齢や性別、障がいの有無等にかかわらず、誰もが身近な地域で支え合い、自分らしく生きることができる」社会です(町田市HPより)。この共生社会の実現のためには、さまざまなステップがあり、市民の皆さまに共生社会の理解を深めていただく活動の一環として車いす競技を取り入れたインクルーシブ運動会の開催もあります。
インクルーシブ運動会とは障がいの有る無しに関わらず、“すべて”の子どもたちが一緒に楽しむことが出来る運動会のことです。
町田教育委員会は、この寄贈を受けて町田市内でこの車いすを一緒に活用してくれる小・中学校を募っています。ぜひ多くの学校から手が上がり、共生社会への理解とインクルーシブ運動会の開催につながってほしいと思います。
重太郎:なお、町田市は今までも、体育や総合学習の時間でパラ・バトミントン体験会(スポーツ)を実施してきました。この取り組みは、小学校にパラアスリートの選手が来て、一緒にパラバトミントンを体験するものです。2024年度は12校で約700名の児童が参加しました。こちらの授業も共生社会への理解を深める取り組みとしてぜひ継続していただきたいと思います。
(議会レポート2025年1月号より 執筆者:おぜき重太郎)