【2024~25年度】中学校給食は順次、全員給食に!

~改めて “まちだの中学校給食センター計画”をご紹介~ 

 中学校給食のあり方は、子育て世帯の生活に直結するため関心が高く、町田市議会でも活発な議論が交わされて来ました。
すでにご承知のことと思いますが2021年1月には、町田市学校給食問題協議会が従来の「弁当併用外注給食方式」に変わり、「全員給食・食缶形式・市所有施設・給食センター方式」で中学校給食を提供すべきと答申をまとめ、2022年3月には町田市教育委員会が「まちだの中学校給食センター計画」を策定し給食センター整備計画が具体化されました。
↑中学校給食のイメージ写真です(町田市HPより)

↑中学校給食のイメージ写真です(町田市HPより)

 この計画では、市内3箇所に給食センターを整備し(+ゆくのき学園給食室)、2025年度までに中学校においても全員給食を実施する計画で、下図の通り【堺エリア】2024年度2学期、【鶴川エリア】2024年度3学期、【町田忠生小山エリア】2025年度1学期、【南エリア】2025年度2学期から提供する予定となっています。
給食センターでは1箇所あたり3,000~5,000食程度を供給する予定です。給食センターから各中学校に「概ね30分以内」で配送できる場所に立地しています。

給食センターでは1箇所あたり3,000~5,000食程度を供給する予定です。給食センターから各中学校に「概ね30分以内」で配送できる場所に立地しています。

※堺エリアの全員給食については、温かい給食を概ね30分以内に届けるため)「ゆくのき学園給食室」で調理した給食を配送します。スケジュール通り2024年度2学期から始まる予定で、工事は授業に影響のない夏頃と思われます。

~まずは中学生に温かく美味しい給食を!そして町田市が目指す給食の新たな価値とは~ 

 急ピッチで進められている給食センター整備ですが、目指す目的の実現が重要です。それを踏まえた上で、町田市教育委員会では、2つの視点から町田市ならではの給食の姿を提案しておりますのでご紹介致します。

町田市の給食の目的!⇒「共働き家庭の増加など、昨今の家庭環境の変化や、食の多様化が加速する中学校給食を通じて子どもたちの「食を正しく選び取れる力」をより強化する」

町田市ならではの給食の姿 その1
【魅力的で美味しい給食を中学生たちに届ける】
① 町田オリジナルの手づくりメニューや、季節感・文化を体感・理解できる献立、また生徒と一緒に考える献立づくりをめざします。
② 年間を通して地場産野菜を積極的に活用します。
③ 食物アレルギーの生徒向けに、主たるアレルギー食材を除去した専用の献立を用意します。
④ 衛生的な環境で厳格な温度管理をしながら丁寧に調理し、食中毒や異物混入を防止します。断熱食缶を使用し温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で配送します。
⑤ 配送にあたっては、周辺地域の交通負荷が出来るだけ少なくなるようにします。
町田市ならではの給食の姿 その2
【地域とつながり新しい価値を生み出し続ける】
① 地域の方々が栄養バランスの優れた給食を食するさまざまな機会を設け、地域の健康づくりを促進できる場をめざします。
② 給食センターの栄養士や調理員などによる健康講座や料理教室をはじめ、食や健康に関する情報発信をしていくなどして、食や健康についてみんな学べる場としていきます。
③ 食の知識を効果的に取り入れて生活習慣を見直すなど、”食”に留まらず”運動”も含めた、日常的に健康活動にみんなで取り組む場をめざします。
④ 災害時にも食の面から地域を支え、地域の中で活躍できる施設としていきます。

おぜき重太郎

重太郎:町田オリジナルの手作りメニューや給食を通じた地域とのつながり構築、災害時での食の提供など、内容の議論はこれからのものが多いです。市民の皆さまから頂いたご意見を引き続き議会活動を通じて教育委員会にお届けして参ります。
(議会レポート2024年1月号より 執筆者:おぜき重太郎)