高校生等 医療費 助成制度 (マル青医療証)の所得制限が撤廃されます!

~2025年4月1日から実施~ 

子どもの医療費助成には、乳幼児(マル乳)、小中学生(マル子)、高校生等(マル青)と子どものライフステージに応じて3つの助成制度があります。
これらの制度を活用すると、入院や調剤の場合は窓口負担がなく、保険診療の自己負担額、全てが助成されます。また、通院(保険診療)の場合、マル乳は自己負担がなく、マル子・マル青においては、200円を超える額が助成されます。つまり、1回につき200円の負担で済む仕組みになっています。

これら、子どもの医療費助成制度は、少子化対策の一環として充実が図られてきた経緯があります。特に、高校生(マル青)は、2023年4月にはじまったばかりの制度で、親の所得によって助成制度の恩恵を受けられる家庭と受けられない家庭が出てしまう、所得制限が残っている制度でした。

 この所得制限が、町田市においても2025年4月から撤廃されます。東京都が制度の拡充する方針を示し、町田市への補助金を上乗せしたからです。それを受けて町田市議会では、令和6年(2024年)9月議会において条例を改正しました。2025年4月が来るのを待つばかりの状況となりました。

最後に、所得制限が撤廃されるのは、不公平感が無くなることは良かったのですが、ミニ知識として、高校生等医療費助成事業は、高校生等は何人いて、どれくらいのお金がかかるのでしょうか。

実は、高校生等の人数は約12,000人で、事業費は年間2億1,500万円を見込んでいるとのことです。そして、このお金ですが、3年間は東京都が100%補助金を出してくれるため、その間は町田市の負担はありません。

おぜき重太郎

東京都が負担といっても結局、原資は税金です。町田市民として知っておいた方が良い数字と思い紹介させていただきました。なお町田市の医療費助成が完全無償化ではなく200円の負担をいただく形なのは、医療費に一定の歯止めをかけるための仕組みです。

高校生のイメージ画像です。

(議会レポート2024年9月号より 執筆者:町田市議会議員 おぜき重太郎)

高校生等の医療費助成について