大地沢青少年センターの将来像について
“大地沢青少年センター”とは?
◆大地沢青少年センターは町田市の西端に位置する豊かな緑、清らかな水辺など美しい自然に囲まれた町田市内唯一の公共宿泊施設です。
◆東京ドーム4.7個分の敷地内には様々な動植物が生息していて野外炊事場やテントサイトなどのアウトドア施設のほか本館内には宿泊施設があり、農産物の収穫体験や食文化、民俗芸能、日本を代表する文学などが楽しめます。
◆周辺の大地沢一帯には町田市最高峰の草戸山があり相模原市域の山々、高尾山、そして丹沢山系へと繋がっていて壮大な風景に癒されるだけではなく、ハイキングで自然散策を楽しむことができるようになっています。
◆町田市内の子供たちは豊かな人間性の育成の一環として小中学校での自然教室での宿泊体験を通じて自然環境を守ることの大切さを学び、「心のふるさと」と言っても過言ではない施設です。
重太郎の感じていること:新型コロナウイルス感染症拡大の影響で利用の制限を余儀なくされたことで、子供たちにとって、楽しみにしていた大地沢での体験・学習等が中止になったことは非常に心苦しく、早く今までのように子供たちの笑顔やはしゃぐ声で賑わいを取り戻して欲しいと思います。そして、この地域一帯の自然環境と施設の魅力をもっと多くの人に知ってもらい、もっと多くの人に大地沢青少年センターを利用してもらいたいと思います。
これからの大地沢青少年センターはどうなる?
2023年4月1日から大地沢自然交流サイトと名称が変わり、指定管理者制度を導入し「民間活力を導入し、大地沢の魅力を活かした施設運営」を目指すことになります。これは制度として大きな変更になので町田市が目指す大地沢の方向性について確認して参りました。
(2022年6月議会 一般質問より)
重太郎の質問:大地沢青少年センターの新たな魅力向上のために、これまでどのような取り組みをしてきましたか。
子ども生活部長の答弁:実験的に2021年10月に「~大人も子どもも非日常体験!~ 大地沢に行こう!!2021秋」と題し、9つの新規事業を含む、全16事業を実施しました。具体的には、日帰り入浴や弁当の提供のほか、火おこし体験、ヨガ教室、パトカーや消防車等の働く自動車の展示等を行いました。これらのイベント期間中595人の参加があり、子どもだけでなく、大人の方にも楽しんで頂きました。なお、2022年度は、この中で人気のあったヨガ教室や働く自動車展示等を継続して実施するとともに、来年度に向けて実験の結果を指定管理者に情報提供して参ります。
重太郎の質問:近隣市の類似施設と比較して、どのような長所や課題があると認識していますか。
子ども生活部長の答弁:大地沢青少年センターは、町田市最高峰の草戸山、境川の源流、高尾山や城山湖等の特色ある観光資源に囲まれています。また、様々な動植物が生息しているなど恵まれた自然環境の中にあります。このような環境の中で、利用者が「泊まる」「遊ぶ」「学ぶ」「癒す」「食べる」等の体験ができるところが長所です。しかし「大人向けのイベントが少ないこと」「食事やアルコールの提供がないこと」などの利用者のニーズに応えきれていない事が課題だと考えます。
重太郎の質問:民間活力導入や運営主体の変更により、どのような「町田市大地沢自然交流サイト」を目指しますか。
子ども生活部長の答弁:指定管理者の募集に際し、募集要項や仕様書を通じて、多世代の利用促進のための事業提案を求め、現在のところ応募者からは、工夫を凝らしたアイデアが盛り込まれた提案をいただいています。今後は、大自然の中で様々なことができるという施設の長所を最大限に活用して、多くの方に利用していただけるよう、指定管理者とともに「町田市大地沢自然交流サイト」として魅力を高めていきます。また、これまで大地沢青少年センターは、地域の方とともに、この豊かな自然を守ってきた経過があります。今後も市民と協働して、将来にわたり大地沢一帯の保全に努めて参ります。
重太郎の感じたこと:大地沢青少年センターの活性化は町田市の活性化につながります。
今回の一般質問では、キッチンカーの呼び込み、空きスペースの活用としてコワーキングスペースの整備、高尾山と城山湖を結ぶハイキングコースの整備、ネーミングライツの導入など、楽しくなるような企画を提案致しました。
(議会レポート2022年4月号 執筆者:おぜき重太郎)