障がい福祉サービスを提供する事業所を訪問    

~イベントを通じて地域交流や支援の輪をひろげよう~ 

 内閣府の資料によると、わが国では約1160万人、国民の約9.2%が何らかの障がいをもっているそうです(令和4年度 障がい者施策概況より)。そのような中、障がい者総合支援法を根拠に、障がい者を支援するための様々なサービスが用意されてます。もちろん町田市内にも多くの福祉施設があります。

11月には、就労継続支援(B型)の障害福祉サービスを提供している2つの施設で、おまつりや記念式典があり出席しました。障がいを理解し、地域とともに生活できることは大切と考え積極的に参加しましたのでご紹介させて頂きます。

~町田ゆめ工房 ゆめ工房まつり2023を訪れました~ 

 2023年11月3日、ゆめ工房まつり2023に参加してきました。
ゆめ工房まつりの垂れ幕です。

ゆめ工房まつりの垂れ幕です。

町田ゆめ工房は1992年に誕生した町田市相原町にある施設です。「障がいがあっても 働きながら 自分らしく このまちの中で このまちの人たちと 自然に暮らしていくこと」をコンセプトに、地元町内会・自治会や近隣の皆様など、地域に支えられて30年以上続いています。

普段の活動は、焼き菓子(リキュールケーキやクッキー)や布もの(布ぞうり)、木のもの(おもちゃや積み木)などをつくり販売しています。最近ではイベントで出店するメダカすくいがとても人気を博しているそうです。

ゆめ工房まつり2023では、地域の方や賛助会員の方をはじめ200名近くの方が訪れました。とても盛会な様子でした。

私も当日訪問させて頂き、アソビノマドの代表理事、鰐渕さんからフェイスペイント🦕をして頂きゆめ工房の皆さんや地域の方々と交流させて頂きました。実は今回、政治や地域活動に関心のある学生さんが同行しました。社会福祉法人の運営や実際の現場を肌で感じることが、とても学びになったと感動しており、私自身も初心に帰る思いでした。

フリースクールを運営されているアソビノマド代表理事・鰐渕さんと

フリースクールを運営されているアソビノマド代表理事・鰐渕さんと

フェイスペイント(恐竜さん)を体験。

フェイスペイント(恐竜さん)を体験。

~町田リス園 開園35周年記念式典に出席しました~ 

 2023年11月20日、町田リス園の開園35周年記念式典に出席しました。町田リス園は、町田市薬師台にあり、1988年に伊豆大島「リス村」ご協力のもと授産施設としてオープンしたものです。現在は障がい者20名が利用者として働いており、開園前の清掃作業、放飼場入口出口ドア開閉、チケット切り、リスえさの袋作り、エサの計量・袋詰め・販売、動物用かご洗い等々さまざまな仕事をされています。
リス園の入口で記念撮影

リス園の入口で記念撮影

 記念式典は1時間ほどでしたが、私は今回の記念式典で町田市の来賓として出席していた榎本副市長のご挨拶に注目しました。町田リス園は町田薬師池公園 四季彩の杜の一つとして位置づけられており、四季彩の杜全体では昨年度134万人の方が訪れた観光スポットであること。そして、四季彩の杜の魅力をさらに向上するため、魅力向上計画Ver.2を策定したことを紹介していました。私がこの計画を確認したところ「小動物とともに過ごす」「命の尊さや癒しを感じる」など町田リス園の特色が盛り込まれていました。町田リス園は障がい者の就労支援だけでなく、町田市外からも多くの方に訪れて頂くために重要な観光資源であると改めて認識しました。

記念式典終了後は、リス園の中に入り、タイワンリスへ餌やりをしてきました。タイワンリスは餌を求めて服に上ってくることもあるので、新しい洋服や小さいお子様などは注意が必要とのことですが、私の場合はスーツの上は作業着なので、汚れを気にせず、貸して頂いた手袋をつけて楽しく餌やりさせて頂きました。ぜひ今後も可愛いリスたちと多くの方がふれあって頂けたらと思います。

手袋にひまわりの種をのせて餌やりをしました。

手袋にひまわりの種をのせて餌やりをしました。

 障がいがあっても地域で安心して暮らしていける社会を実現するためにも、障がい福祉サービスを提供する施設と地域の交流を大切にしたいと思っています。今回は2つの施設をご紹介しましたが町田市内に他にもたくさんの施設があります。皆さまもおまつりやイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
(町声レポート2023年11月号より 執筆者:おぜき重太郎)