~地域の新しい交流をつくる起爆剤となるか?~
人と人との“つながり”が希薄な時代になったと言われています。様々なデータからそのことを裏付けするような結果が出ています。
社会活動への参加に関するデータ
①内閣官房が行った調査「人々のつながりに関する基礎調査(令和3年)」では社会活動(人と交流する活動のみ)への参加状況は、「特に参加はしていない」が53.2%と最多。また、何らかの形で孤独感を持っている方が36.4%いる。
②町田市の町内会・自治会への世帯の加入率は、2004年は60.21%であったものが、2022年には47.59%と大きく落ち込んでいる。
本当に人は、人と“つながる”ことをあきらめてしまったのでしょうか?社会活動に参加されていない方が53.2%いらっしゃる一方で、何らかの形で孤独を感じる方も36.4%いらっしゃるようです。
そのような中、町田市では地域のつながりを生み出す、地区別懇談会という取り組みを行っています。
地区別懇談会では、市民や地域活動団体、事業者などが集い、日々の暮らしや活動で感じている地域の良いところや困りごと、また困りごとがある場合はその解決のための方向性を話し合い、地域の手による具体的な取組みにつなげていく活動をしています。
様々な地域の声を直接伺いたいと考えております。
2022年度は、8月27日に相原地区、9月4日に小山地区で開催されされました。今後は、忠生地区で11月20日に開催されるなど、町田市内で合計10か所で開催される予定です。
実際に見学をした会場からは、「イベントを開きたい」「挨拶活動で地域のつながりを深めたい」「地域の人が集える場所がほしい」「地域にコミュニティバスなど移動支援がほしい」など自由に意見が出されました。地域の取り組みとして今後応援できるものが無いか、内容を丁寧に確認させて頂きたいと思います。
50人以上の地域の方が集まり、地域の様々な課題について話し合いました。
重太郎:新型コロナの影響や日々の生活に追われる中で、地域の“つながり”は確かに希薄化していると感じます。その一方で、人とつながっていたいという気持ちは誰しも持っています。そういった機会をつくるこの地区別懇談会はやはり大切な取り組みですので、私は町田市の取り組みを応援したいと思います。
(議会レポート2022年8月号より:執筆者おぜき重太郎)