地域福祉を推進する “社会福祉協議会” 町田には町田社協がある!

 皆さまは“社会福祉協議会”をご存知でしょうか?名称を見て、福祉のことに取り組んでいる団体であることは分かりますが、具体的にどのような事業や活動をしているのでしょうか?
社会福祉協議会は、地域住民や社会福祉施設の関係者などで構成されている民間団体です。社会福祉法という法律には「地域福祉の推進を図ることを目的とする団体」と規定されており、地域の福祉を支える団体として期待されていることが分かります。そして、この社会福祉協議会は、すべての市町村はもちろんのこと、都道府県や全国組織もある非常に大きな団体で、市区町村社協だけでも1,825ヵ所で設立されています。

【どんな事業をしているの?】

 大きく分けて5つの事業があります。
① 住民の交流を深め、地域の居場所やネットワークをつくる
ふれあいサロンなど、地域住民の居場所となる交流スペースをつくり、近隣の住民で高齢者や障がいのある方を見守るため地域ネットワークづくりをサポートしています。
町田社協のふれあいサロンの様子です。

地域のつながりを深める“ふれあいサロン”。実はいろいろな地域で開催されています。

② 福祉相談を総合的に受付けます
どこで福祉の相談をして良いかわからない、という声をいただくことがあります。社会福祉協議会では福祉の相談を総合的に受け付けています。ご相談の内容に応じて、生活福祉資金の貸し付けや自立支援、成年後見など必要なサポートします。
まちだ福祉〇(まる)ごとサポートセンター堺の様子です。

身近な福祉の相談窓口“まちだ福祉〇(まる)ごとサポートセンター”。行政とも連携しながら複雑化している福祉の問題に取り組んでいます。

③ 介護保険サービスを提供
介護保険サービスを提供している民間事業者もたくさんありますが、地域のニーズに応じて、社会福祉協議会が居宅介護支援や訪問介護などを受託しているケースがあります。※町田市社会福祉協議会では、介護保険サービスを提供する事業は行なってません。
④ ボランティア活動を支援
ボランティア活動をしたい!というご相談に対して、マッチングやボランティア先の案内、企業や大学との連携・協働など、住民がボランティア活動をしやすくするための取り組みをしています。
⑤ 災害対応と被災地・被災者の支援
災害が発生した際、被災者や地域を支援するために、災害ボランティアセンターを設置します。被災者のニーズを把握し、ボランティアをマッチングなど、様々な支援・調整をしています。

【町田市社会福祉協議会ではこんな特色ある取り組みが!】

 町田市の福祉を推進する“町田市社会福祉協議会”ですが、身近なところでは、地域の相談窓口である“まちだ福祉〇(まる)ごとサポートセンター”の運営や、町田市からの受託で市内15か所の学童クラブの受託運営もしています。また、フードバンクまちだの運営も行っています。
また、経済的に厳しいひとり親家庭を対象に、2週間に1回、お弁当を配達する“おうちでごはん”事業なども、町田市社会福祉協議会の特色ある取り組みです。私も何か協力できることがないかと思っていたところ、自分が所属する東京町田東ロータリークラブの奉仕活動の一環として、町田市社会福祉協議会に群馬の農家の皆様からいただいた野菜をお届けすることになりました。キャベツやブロッコリーなど、規格外ですが新鮮で美味しい野菜です。「ごはんでエール」の登録家庭に配られ、まちだ社協だよりにも紹介していただきました。
町田社協だよりに掲載された東京町田東ロータリークラブが野菜を寄附した記事です。
おぜき重太郎
重太郎:さまざまな地域福祉事業を推進している社会福祉協議会ですが、収入に限りがあるため、年間を通じて寄附を募っています。併せて会員募集(会費年間500円)や貴金属のついた不要入れ歯を集め、お金に換えています。よろしかったら地域の福祉向上のためにご協力ください。
(町声レポート2024年5月号より 執筆者:おぜき重太郎)