がん患者へのアピアランスケア支援事業について

~6月議会(補正予算についてご報告 ②)~

議会レポート2022年9月号では、加古川市がん患者医療用補整具購入費助成事業をご紹介しました。
これは、がんの治療に伴う外見の悩み(脱毛・乳房切除)を抱えるがん患者に対し、医療用補整具(医療用ウィッグ・乳房補整具等)購入費用を助成するもので、外見(アピアランス)のケアを行うものでした。

ウィッグを検討している女性のイメージ画像

加古川市の事例は、2022年10月に行った町田市議会健康福祉常任委員会の視察で学んで来たことでしたが、私はこのことに関心を持ち、町田に戻った後に担当部署(地域福祉部)と意見交換し、議会レポートで市民の皆様に制度のご紹介するなどしていました。
また、公明党の松葉ひろみ議員が「女性特有のがん対策について」一般質問するなど市議会としても、がん患者へのアピアランス・ケアについて関心が高まっていたように感じます。
そのような中、この度、6月議会の補正予算で300万円の予算が付き、町田市においても同様の制度が2023年7月1日よりはじまることになりました。対象となる方がいらっしゃったら、ぜひご活用いただきたいと思います。
町田市がん患者アピアランスケア用品 購入費等助成金交付制度のご案内
町田市では、がん患者の方のアピアランスケア支援の取り組みとして
ウィッグ・毛付き帽子・胸部補整具の購入又はレンタル費用の一部を助成します。
対象者
以下のすべてに該当する方
⚫ 申請日において町田市に住所を有する方
⚫ がんと診断され、その治療を受けた又は現に受けている方
がんの治療に起因する脱毛、乳房の切除等により、社会への参加 に支障又は支障が出るおそれがあるため、アピアランスケア用品 を購入又はレンタルした方
⚫ 他の同種の助成金等の交付を受けていない方
助成対象品
ウィッグ
または毛付き帽子
全頭用・部分用
※ウィッグと同時申請する場合のみ
 頭皮保護用ネット含む
胸部補整具
補整下着、補正パッド、人口乳房等(肌に直接接着させて使うもの)
申請期限
購入費用又はレンタル費用(税込み)の1/2
(100円未満切り捨て)※上限2万円
申請期限
助成対象品購入又はレンタル費用を支払った日の翌日から起算して 1年以内 ※ただし、2023年4月1日以降に購入又はレンタルしたものが対象
助成回数
申請書1枚につき1個の申請ができます。 申請できる回数は対象者1人につき2回までです。 ※過去にお住まいの地域で受けた助成も含みます。
おぜき重太郎
重太郎:補足をすると300万円の予算のうち1/2の150万円は東京都の補助金である医療保健政策区市町村包括補助事業補助金があてられています。市の限られた財源では新たに補助事業を行うのに限界があるので、国や都の補助制度をよく研究しながら、市民のためになる事業が行えたらと思います。
(町声レポート2023年6月号より 執筆者:おぜき重太郎)