境川 の現場から~都県境の課題を仲間と共に解決~

境川は、町田市と神奈川県相模原市の境を流れる河川であり、要望活動には自治体同士の連携が不可欠です。市議会議員一人の力では限界がある河川の課題ですが心強い仲間に恵まれ解決のため前向きに取り組んでいます。

境川と町田市の地図です。

◎神奈川県・相模原市との連携

神奈川県×相模原市×町田市の連携には、神奈川県の阿部将太郎 県議そして相模原市の岩井大 市議にご協力いただいています。特に神奈川県庁を通じて津久井治水センターに要望を届けることができることは、本当にありがたいことだと感じています。

阿部将太郎県議と岩井大市議

◎対応事例を3つご紹介

ご要望をいただいた際には現場を必ず確認し、どの方法なら解決できるのか自治体と協議しながら手探りで進めています。今回も、一つひとつ課題に向き合い、最適な対応を模索しました。

常盤橋付近の除草
近隣住民から、「草が繁茂し、スズメバチが飛来して危険」との声をいただきました。河川は公共用地であり、管理者は神奈川県です。町田市議会議員一人では対応が難しいと考え、阿部将太郎県議に協力をお願いしました。神奈川県庁を通じて津久井治水センターに要望たところ10月14日に除草が完了し、景観と安全性が向上しました。

川島橋付近の雨水滞留対策
雨天時に、道路に水が溜まるとの声を岩井大市議から共有いただきました。相模原市と町田市の境で発生しているため、両市と神奈川県の連携が必要でした。協議の結果、まず町田市側で雨水管を入れる工事を実施することとなり、10月24日には工事現場を確認をしました。
さらに、相模原市側でも雨水を分散する工事を計画中で、両市の協力による総合的な対策が進められる予定です。

吉田橋付近の草木繁茂
草木が繁茂し、蛇が出たとの声を受け、阿部県議を通じて神奈川県に対応を要望しました。その結果、今年度中に木の伐採と草の除草を対応することになりました。実はこの箇所は本来年1回の除草対応が行われる場所でしたが、対応が漏れていたことが判明。町田市民の声を契機に、議員を通じて県に適正な管理を促すきっかけとなりました。

境川の課題解決3つの事例

今回の3つの事例は行政と議員、そして地域の連携で課題を解決至った好例といえます。
境川のように管理が複雑な場所では、迅速な対応のために協力体制が不可欠です。今後もこうした連携を大切にし、地域の安全・安心を守るために取り組んでまいります。

◎解決出来ること、できないこと

今回の事例は成功例ですが、議員が声をかければ必ず解決するわけではありません。行政は公共性・公平性・緊急性・予算などを総合的に判断し、特定の場所だけが有利になる案件は認められません。また、難しい案件はそれなりの予算や時間を要します。上手くいくかどうかは一つひとつが手探りです。だからこそ、成功事例だけでなく難しかった事例も共有し、どんなケースが解決につながりやすいのかを分かりやすく発信してまいります。

境川周辺は同じ生活圏を共有する地域です。今回の連携を通じて、逆に神奈川県や相模原市から町田市側に協力を求められる場面もあるかもしれません。そうした時には、私自身も力を尽くし、互いに支え合える関係を築いていきたいと思います。地域の安全・安心のため、前向きに取り組んでまいります。

(議会レポート2025年7月号より 執筆者:おぜき重太郎)